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「天使と悪魔」ダン・ブラウン(ネタバレあり)

お知らせ

2016年10月30日

ダン・ブラウンの最新作「インフェルノ」が映画化されました。

その宣伝のためか同じ作者の「ダ・ヴィンチ・コード」と「天使と悪魔」の映画をテレビで2日続けて放送しました。

私は「非県民!」と謗られそうだと思いながら

日本シリーズより、そっちを見てしまいました(^^ゞ

日本では「ダ・ヴィンチ・コード」の方が先に翻訳され

私も先にこちらを読みましたが、「天使と悪魔」の方が面白い。

テーマは「科学と宗教」

大昔の科学者の秘密結社「イルミナティ」が現代によみがえって

バチカンに復讐する(?)という話。

バチカンのシスティナ礼拝堂は、「コンクラーヴェ」(法王選出)が実施されるところです。

「天使と悪魔」では、カメルレンゴが枢機卿たちとマスコミ相手に感動的な演説をします。

結局、カメルレンゴは悪役でしたが

一番魅力的なキャラクターでした。

ヴィットリア(ヒロイン)と宗教について言い争います。

ヴィットリアの主張のほうが一段上にあるらしいのですが

私にはカメルレンゴの演説のほうがわかりやすく、魅力的でした。

科学と宗教・・・結論が出ません。

自分なりに考えてみるしかない。

カメルレンゴは前法皇の息子でした。

カトリックの神父は非婚の誓いをたてます。確か、神父の子供は「悪魔の子」と呼ばれたはず(ひどい話ですが)

原作ではこの演説はマスメディアを通じて世界中の人に向けられました。

映画ではシスティナ礼拝堂で枢機卿たち(つまり位の高い聖職者たち)に向けられたことになっていて

それでは意味がない。

聖職者ではなく、宗教離れの著しい一般の人々に問いかけてこそ意味があると思うのです。

上下2冊(文庫では3冊)の本を2時間の映画にするのですから、変更も仕方ないのでしょうが。

映画の方が良いところは

・バチカンの内部などは映像で見るほうがわかりやすい

・サンタンジェロの天使像は上空から見る方が迫力がある

・最後の反物質の爆発の場面がきれい

・アサシン(暗殺者)が意外に知的でクールだったところ

私は「天使と悪魔」を緑井のフジの映画館で見ましたが

観客は5人!でした。(数えました)

そのあとご飯を食べに寄った天満屋のマリオの方が人数が多くて(^^ゞ

 

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