【太田川をはさむ飯室の山間に、本社棟を2020年に設立】

 

　安佐北区安佐町の太田川沿いにある株式会社アイ・エム・シーユナイテッドは、製品の検査用治具やモデル製品の設計から製造までを行っています。工程の80％がアナログからデジタルへ移行しているものの、さらなるデジタル化を目指す取り組みについて、代表取締役社長の今津正彦さんに伺いました。（2023年８月3日取材）

 

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Q.1　御社はどんな会社ですか？

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A　1985年、木型の模型製造からはじまった会社です。今では、自動車開発用模型だけでなく、各種鋳造用模型、検査用治具など、３つのセグメントから成り立っています。型を作るための材料は、木材、発泡スチロール、樹脂等多岐にわたります。お客様の製品特性に合わせ、コスト競争力のある材質選定や複雑形状の再現など、長年培ってきた弊社ならではの技術で、柔軟に対応しています。

 

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Q.2　製造業務で取り組まれているDX化について教えてください。

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Ａ　昔は木製の模型を作るのに、ノミやカンナで作業していました。今では、3次元のCADを導入するなど、デジタル化・機械化を積極的に取り入れています。日中に機械のセッティングを行い、従業員が帰社する夜に自動で加工を行っています。形状によっては加工に長い時間を要するものもあり、工程管理をしっかり行っています。また夜間に、無人の状況で機械を稼働させるため、出火などの緊急事態も考慮し、設備の各所にWEBカメラを設置しています。

【稼働する3Dプリンター。3次元的なデジタルモデルをもとにして模型を製造します】

 

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Q.3　ほかにDX化の取り組みはありますか？

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A　弊社の製品は、基本的に一品一様のためその都度対応が必要で、これまでは営業担当者が、物件ごとに見積を算出していました。今では管理システムを使い、物件番号、取引先、納期、週間の工程管理、在庫管理などを行っています。管理システムを使うことで、進捗の予定と実際の進捗が把握できて、物件ごとの目標工数と実績工数が自動で算出できるようになりました。さらに、材料費や物流費も管理できるようになりました。

もちろん失敗もあります。一時期、各システム同士をひもづけしすぎたことから、頻繁にエラーが出てしまいました。ある程度システムを切り分けることで改善し、業務の効率化にもつながりました。

また、材料の購入や月間の稼働管理は、キントーンで管理しています。社員間の連絡はLINEワークス、スケジュール管理はGoogleカレンダーを活用しています。最近はチャットGPTをうまく活用するなど、積極的にチャレンジしています。