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自立支援だけでなく、豊かさの提供を目指す介護DX

お知らせ

2023年12月08日

広島安佐DXサークル第5弾!!


自立支援だけでなく、豊かさの提供を目指す介護DX

シューペルブリアン株式会社

ショートステイそわか可部東


太田川の雄大な流れを望むことができるショートステイそわか可部東

 

 シューペルブリアン株式会社では、『活きる自分を見つける』をコンセプトに、施設の利用者が自分らしく、生きがいを感じられるような生活空間の提供場所としてショートステイそわか可部東を2023年8月にオープンしました。これまでの介護支援施設にはない新しいシステムを取り入れた試みについて施設長の柴田啓佑さんに伺いました。(2023年10月25日取材)

 


Q1:御社はどんな会社ですか?


A:弊社は「私たちとつながり合う誰もが前向きにチャレンジできる社会を創る」というパーパスを追求し、介護事業、人材サービス事業を展開しております。社名のシューペルブリアンとはフランス語で「最高の絆」、英語では「最高の輝き」を表し、弊社とのかかわりの中でお客様はもちろんの事、社員やパートナー企業含め、利害関係者の方々すべてが本来持っている能力を発揮し「輝く」ことを象徴しています。シンボルマーク(企業ロゴ)については、これらシューペルブリアンの行動原理を端的にビジュアル化するとともに、広島にゆかりのある毛利元就の三本の矢を象徴し、当社が創業以来大切にしている「絆」についても表現しています。

 

シューペルブリアン㈱のシンボルマーク

 


Q2:介護DXの取組について教えてください


A:今年の8月にオープンしたショートステイそわか可部東では最先端の介護DXツールである睡眠時の見守りをサポートするシステム「まもるーの」と無線ナースコールシステムの「ココヘルパ」を導入しています。これまでは定期的に居室を訪問しての夜間巡回の実施が必要でした。これらのシステムの導入により、プライバシーを守りつつ、ベッドに取り付けたセンサー情報(起床/離床/心拍/呼吸数/睡眠深度/室内環境等)から、居室に訪問せずとも利用者様の状況をリアルタイムに把握することが可能となっています。これらのシステムのおかげで利用者様の良眠時間の拡大やセンシングによるモニタリング体制の強化によりサービス品質が向上するとともに、無駄な居室訪問が減ることで生産性が向上し施設スタッフの負担軽減にも大いに貢献しています。

 

ベッドボードに設置されたまもるーの

 


Q3:介護業界のDXが進まないのはなぜだと考えますか?


A:介護業界では長らく「経験」や「勘」といったものを頼りに業務が遂行されてきました。そのため、業務遂行にあたっての判断に特に科学的なエビデンスはなく、正しいであろうという感覚程度での判断が慣習化されてきていました。その結果、在職期間が長い介護職員や、声の大きい介護職員等がいわば既得権益を握る構図が出来上がってしまいます。変化を嫌い、とにかく現状を維持しようとする力が働く、そうした構図がDXをはじめとした新しい技術や課題解決方法を取り入れることへの大きな障壁となっていました。あとは、他の業界と比べて職員の年齢層が少し高いこともあり、デジタルに慣れてもらうスイッチングコストが高いことも関係しています。しかしながら、介護サービスの担い手不足は「待った無し」の状態です。私たちの施設では積極的に介護業務をDX化することで、介護サービスの質を高めながら生産性の向上を図っています。

 

浴室を視察

 


Q4:介護士さんたちからの反発や抵抗はありましたか?


A:当然あります。ただ、このショートステイそわか可部東はオープン時点からDXに取り組む施設だと位置付けており、その前提で職員募集を行っておりますので、入職時点からDXに取り組むことへの意識が比較的高い状況にはあります。また、日々介護DXツールを使って業務遂行していく中で、DX化が単なる「業務効率の追求」ではなく、「利用者様へのサービス品質向上」や介護職員自らの「業務負担の軽減」につながるものとして体感的に認識され、反発や抵抗のようなものは薄れていき、介護スタッフの満足度や業務スキルが上がっていくのを日々実感しています。

 


Q5:今後の取組について教えてください


A:この新設のショートステイそわか可部東では今後も介護業務に最先端の介護DXツールを駆使していくことで、ツールの活用方法をさらにブラッシュアップし、介護業務のオペレーションを変革していくことで、介護サービスのさらなる品質追及を目指していきます。また、これらの経験で得た知見とノウハウを基に、新たに介護DX事業として、介護事業者様、ケアテック企業様向けの業務支援サービスや自社での介護DXツールの開発にも生かしていきたいと考えています。

 


【取材を終えて…】

 

左側:東洋電装のツッキー 右側:シューペルブリアンの柴田さん

 

 DXサークルの皆さん、こんにちは。東洋電装のツッキーです! DXサークル推進グループの施設見学第5弾は、シューペルブリアン株式会社さんのショートステイそわか可部東でした。実際に利用者さんがいらっしゃるオープンスペースにもお邪魔しましたが、利用者さんも介護スタッフさんも共に生き生き輝いている印象でした。その陰には各システムの導入が関係しているんだと思うとDXってどの業界・業種でも重要なんだと実感しました。

 


【会社概要】

社名/シューペルブリアン株式会社

住所/本社:広島県広島市中区八丁堀6-3和光八丁堀ビル7階

ショートステイそわか可部東:広島県広島市安佐北区可部東5丁目9-15

代表者/木下 昌幸

設立/2002年5月

資本金/5,000万円

事業内容/介護事業、人材サービス事業、障害福祉事業、軽貨物事業


【広島安佐DXサークル】

DXサークルメンバー募集中です!▷▷https://h-asa.jp/9371/

東洋電装㈱ツッキー▷▷https://t-denso.com/

 

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