2月の読書会「最近読んで面白かった本」
2020年03月27日
テーマは「最近読んで面白かった本」です。
なかなか全員が同じ本を読んで語り合う、というのが難しい。
Yは「ダ・ヴィンチ・コード」ダン・ブラウン
ストーリーが面白かった。
キリスト教・記号学・紋章学の知識などをミステリ仕立てで楽しみながら一生懸命読んでしまった。
ただ、片手間には読めない。
とのこと。
私は「ダ・ヴィンチ・コード」が大好きなのでYが気に入ってくれて嬉しかったです。
Kは「文明崩壊」ジャレド・ダイアモンド
Kは好奇心も知識欲も旺盛で私はついていけません。
言い訳をすると、あまりにも本当でどうしようもない現実の話を聞くと悲しくなってそれ以上読めなくなるのです。
Tは「読んでない」!
なんてこと!
読まずに考えていたことは
・構成のしっかりした小説(Tの場合、村上春樹)は面白くない
・村上春樹はなぜノーベル賞を取れないのか?
(カズオ・イシグロとはどう違うのか?
テーマ・問題意識が違う?)
「ミレニアム」(スティーグ・ラーソン)は実際の社会を豊かに描いていて面白い。
Hは「花咲舞が黙ってない」池井戸潤
銀行の中にあって反骨精神を忘れない態度が立派。
自分の生き方を反省したそうです。
池井戸潤の小説ってまっとうな人にちゃんと日が当たるところが、読んでてすっきりしますね。
私は「タマリンドの木」池澤夏樹
古い本ですが(1980代)まずストーリーが面白い。
タイでボランティア活動をしている女性と風力発電を研究している男性のラブストーリー。
池澤夏樹は理系なのに文章が上手で
難民の実態、風力発電、ODA(その頃はODAって言わなかったのかな)のどうしようもなさ……など
がすっきり頭に入ります。
30年も前に書かれたとは思えないほど、今の状態を言い当てています。
一冊の本をみんなで読んで話し合うのが理想ですが、なかなか難しい。
世間話もしなくちゃいけないし(^-^;
ともあれ、コーヒーとケーキで楽しい読書会でした。
次回はなんとかしたいと思います。