バイオマスタウン研修日記
2012年10月04日
去る10月3日、広島安佐商工会の工業部会研修事業として、
岡山県真庭市の「銘建工業」さんに、松山部会長以下27名でお邪魔しました。
まず、同社は真庭市の主たる産業である、林業を支える日本を代表する企業です。
写真は同社の主力の集成材ですが、生産、出荷とも日本一を誇ると言う事です。
特徴や今後の事業展開についても解りやすく説明いただいたので、お伝えをしたいのですが、
今回は本題の『バイオマス事業』についてお知らせする為に割愛させて頂きます。
同社はコストの削減やエコロジーにも積極的に取り組まれ、
もともとこの事業に参入するきっかけは
加工の過程において発生する端材を生かして自家発電を行うところからスタートされました。
現在工場の電力は100%補われ、余剰電力は売電されています。
それでもさらに増える端材を、木質ペレットに加工して販売する事に着手されました。
写真が発電ボイラーに使われる木質チップと、加工されて販売されている木質ペレットです。
ペレットの主な用途は、ボイラーやペレットストーブの燃料として使い、
加工の方法によってはペットなどのトイレ用敷き材として使われています。
現在では、ペレットストーブの普及が少ない国内よりも、
圧倒的に海外への輸出が多いという事ですが、
通常ゴミとなるものまで燃料あるいは商品になると言うのは素晴らしい事ですよね。
真庭市は9町が合併して出来た市で人口約5万人、
岡山県の中でも過疎化が問題視されていますが、
こういった事業の発展により、40歳代の若い林業者を確保できているという事です。
さて写真がペレットを作る装置とペレットストーブです。
現在は、ストーブの価格が高く普及が進んでいるとは言えませんが、
安価な暖房器具として比較される灯油と比べてもランニングコストは半分以下となり、
普及が期待されています。
ちなみに真庭市役所本庁舎の冷暖房は100%このペレットとチップの組み合わせである
バイオマスエネルギーでまかなわれているという事です。
障害も多いようですが、行政とのタイアップで町興しにも貢献し、
さらに新たな事業にも積極的に取り組まれる姿勢に感動しました。
松山部会長、有意義な研修旅行を企画して頂きありがとうございました。
私も自社の仕事にすこしでも生かせればいいな!
真庭市観光課ガイド役の仮称ペレットさん(笑)も楽しいガイドをありがとうございました。
by
LPガス&増改築
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