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デジタルの導入で顧客満足度をアップ マツダオートザム梅林(株式会社シンモト自動車)

お知らせ

2023年06月12日

広島安佐DXサークル第2弾!!


デジタルの導入で顧客満足度をアップ
~マツダオートザム梅林(株式会社シンモト自動車)~


 国道54号沿いに、自動車販売業の「マツダオートザム梅林」(安佐南区八木)がある。全国でも類を見ないほど、同業他社がひしめき合う激戦エリアの中で同社は、新車・中古車の販売から車の整備までを行っている。広島安佐DXサークルの第2弾は、顧客管理のDX化を中心に、マツダオートザム梅林の取り組みを伺った。(2023年5月26日に取材)

【マツダオートザム梅林の外観】

■中古車販売からスタート

 中古車センターとしてスタートした「シンモト自動車」は、1989年にマツダオートザム事業に参加し、2021年2月に創業45周年を迎えた。父親から会社を引き継いだ新本哲也さんは、「お客様の継続的な信頼を得るためにも変化に挑戦!」をスローガンとし、現在はマツダオートザム梅林(安佐南区八木)と、スズキアリーナ(西区庚午)の2店舗を経営している。今回訪問したマツダオートザム梅林は、平成19年に同系列店で「経営優秀賞(全国第1位)」を受賞。さらに、平成23~27年にも「経営優秀賞(全国第1位)」を5年連続して受賞するなど、常にトップクラスの経営を行っている。
【ミーティングルームに飾られている多数のトロフィー】

 

■LINE公式アカウントを活用した顧客アプローチ

 DX化の取り組みについて伺ったところ、「正直、まだまだこれからです。お客様とのつながりを大切にしながら、模索中といったところですかね」と微笑みます。
【ショールームの下はサービス工場】
オイルの交換から修理・メンテナンス・車検まで行っている

 

 昨年からLINE公式アカウントを活用して、顧客への情報提供やアンケート調査を行っている。これまで、タイヤ交換や自動車保険、イベントのお知らは、電話や封書(DM)がメインだったが、従業員からの要望もあり、LINE公式アカウントを併用し始めた。今年4月1日現在で170の登録数が、5月1日には500と、飛躍的に伸びた。その背景には、〝LINE登録者限定のお客様感謝祭〟を実施したことが大きい。約500名の登録者にご案内を発信したところ、何と95組が来場(歩留まり約20%)。うち7台が成約し、車の点検や保険証券診断等も27件の受注があったそうだ。
「昔は、イベントをすれば雰囲気で売れていましたが、今はそうはいきません。店舗へ来ていただく機会のないお客様にとって、そのハードルを下げるためにも感謝祭というイベントは大切です」と新本社長。従来の販売促進の手法に、デジタルを使った集客法を組み合わせて、顧客満足度の向上を目指している。

 

■顧客に応じたツールの使い分け

 顧客とのつながりを大切にしているマツダオートザム梅林では、連絡手段として、LINE公式アカウント以外にショートメッセージも活用している。従来の封書でのやり方と比べると、用紙代、印刷代、切手代、作業費などにおいて大幅にコスト削減になるものの、〝すべての顧客に対してデジタル化すればいいというわけではない〟と話す。
「年代によって、ツールの使い分けを行っています。若い層はデジタルに慣れているのでショートメッセージでのやり取りを好まれますが、そうではない年代は従来通り封書で送るなどしています」。それぞれの世代に適した方法で、お客様に寄り添ったアプローチを行っている。

 

■社員の意識改革は経営者の熱量に比例

 社内のDX化には、従業員の共通認識が重要だと新本社長は考える。「突然新しいことを始めるのではなく、昨年こうだったから今年度はこうしていきたいという〝経営計画や事業計画〟を全従業員に腹落ちさせる努力を惜しまないこと。社員からのポジティブな意見が増える環境づくりにもつながります」と言葉をかみしめる。

■今後の構想

【新本哲也社長(右)、デジタル担当の的場隆志さん(中央)】

 

 これからの取り組みについて伺うと、間髪を入れず「業務のDX化は、どんどん進めていきたいです」とのこと。入力した顧客情報から新たなニーズを発掘したり、カレンダー機能と連携して車検の予約などお客様自らが入力できるようにしたいと目を輝かせる。
「デジタル化により、はじめは社員の業務が一時的に増えるかもしれませんが、今はお客様の満足度を優先しています。将来的には従業員の作業負担の軽減、業務の効率化につながると考えます。システム同士の連携が、今後の課題となるでしょう」。新本社長の頭の中には、次のビジョンが芽生えているようだ。
【新本哲也社長(左)と、レポーターのツッキー(右)】

【取材を終えて…】
DXサークルの皆さん、こんにちは。東洋電装のツッキー🌙です! DXサークル推進グループ会議の第2弾は、マツダオートザム梅林の新本社長にインタビューしてきました。同社では、お客様ファーストを大切にしながら効率化を目指す素敵な会社でした。インタビュー記事では紹介しきれなかった、車好きにはたまらないショールームなどを最後にチラリとお届けしますね。
【会社概要】
▷▷https://www.maz-bairin.com/index

社名/マツダオートザム梅林(株式会社シンモト自動車)
住所/広島市安佐南区八木2-19-19
代表者/新本哲也(しんもと てつや)
設立/1976(昭和51)年2月
事業内容/新・中古車販売及び車の整備
従業員数/45名

 

【広島安佐DXサークル】
DXサークルメンバー募集中です!▷▷ https://h-asa.jp/9371/

 

【取材担当】
東洋電装(株)ツッキー▷▷https://t-denso.com/
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