大事なデータの保存方法
2012年06月27日
先日、レンタルサーバ会社でトラブルが発生し、顧客のデータが大量消失するというアクシデントが報道されました。大手企業や自治体などが「クラウド」として利用していたとのことで、損失は計り知れないものがあります。ネット上のサーバを信頼してデータ保存することの安全性に、疑問を呈した事故でもあります。
身近なところでも「パソコントラブルで大切なデータを失った。何とか復旧できませんか」との相談が時々弊社に寄せられます。故障の状態によっては復旧も可能ですが、先にメーカー修理に出してしまうと、かなりの確率でデータは消失して返ってきます。また物理的にディスクが損傷していると弊社では復旧ができません。ディスクの物理的損傷とは、本体ディスクから「カリッカリッ」「シャーシャー」と断続的に音がしてパソコンが動かない状態、または「ディスクが見つからない」と画面に表示されて起動しない、等々の場合です。こうなると修復専門業者に依頼して数十万円支払うことになりますが、それでも完全復旧はほぼ無理です。
パソコンは機械ですので、寿命が来れば保存データは失われます。ではDVDやCDに書き込んだデータは?こちらも寿命があります。SDカードやUSBディスクも然りです。データを永久に保存できるメディアは今のところ存在しません。読めなくなる前に新しいディスクやメディアに再度コピー(できれば複数)して保管し続けるのが、今のところ最善の策といえます。
業務データだけでなく、お子さんの成長の過程や家族のイベントをデジカメやムービーファイルで保存されている方が多いと思います。大切な思い出が消えてしまわないように、面倒ですがパソコン以外のメディアにコピーし、定期的に新しいメディアにコピーし直すことをお勧めします。予算的に余裕があれば、家庭用ファイルサーバを定期的にバックアップしながら使用するのも手です。価格は安いパソコン1台分くらいです。
*****中野